三橋 玄
Gen Mitsuhashi
作家プロフィール
三橋 玄(みつはしげん)
1972年、東京生まれ。
鳥取大学農学部卒業後、中国シンジャン、チベット、ネパールなどの辺境やインド、タイ、ヨーロッパ、北米… 放浪の旅を経て、作家活動に入る。
写真をスライドプロジェクターで投影する光のインスタレーション制作から始まり、体感的空間の創造を目指して、従来の「動かない四角い平面」というスクリーンの考え方を覆し、「歪がみ、重なり、動く」独自のスクリーンを制作し、映像に包まれた空間を作るようになる。こうした実験を重ねつつ、舞台やステージセット、照明や演出などを手掛ける。やがて、造形的制作に重点を置くようになり、音楽フェスティバルやコンサートのステージ装飾、アートイベントでのオブジェやモニュメント制作、店舗やオフィスの内外装などを主な活動とするようになる。
2005年から「いのちのかたち」をテーマに、竹を使った巨大造形の制作を始める。
「フジロックフェスティバル」(新潟)や「渚音楽祭」(東京)などの大規模な野外音楽フェスティバルや、「アースデイ東京」など多くの屋内外イベントでのアート制作を手掛ける。
2010年個展「原初の海」(東京)。
2008年東京・高尾山にて圏央道トンネル工事に反対する1000個のドリームキャッチャーを集めて作った「ドリームキャッチャーバリケード」には300人以上が参加した。
2011年、東日本大地震での福島原子力施設の事故により関東を離れ、関西に拠点を置く。
現在、奈良県桜井市在住。
<最近の制作歴>
2012年辰年は年始に大阪南港「ATC」での「飛龍2012」から全国各地で龍を制作。
2012年5月「大丸 梅田店」大丸ミュージアム「風水土のしつらい展」のシンボル「生命の樹」。
2012年11月 和歌山市「ホテル アバローム 紀の国」にて「竹の回廊 くぐる」(常設)制作。
2012年12月 京都市の「関西日仏学館」(フランス領事館)の庭でクリスマスモニュメント制作。
2013年8月京都醍醐寺にて「如意」制作。
2013年から明日香村「光の回廊」にて「朱雀」「あすか」など「鳥シリーズ」に着手。
2014年10月 名張市「SENSART Gallery」にて個展「いのちのかたち 未完のかたち」。
2014年11月 奈良・平城宮の「天平祭」にて「竹の四神 玄武・青龍・朱雀・白虎」四体を同時制作。
2015年 年間を通して「レクサス貝塚」にて「予感」を展示。
2015年 7,8月 佐賀県武雄市「御船山楽園 たけあかり」にて「綱を放つ」を制作。
2015年 年間を通して佐賀県武雄市の「御船山観光ホテル」内装アートを制作。
2015年8月 香川県高松市「栗林公園」にて「一歩一景」制作。
竹アートと並行して、心地よい竹林を作り、竹の広範な利用を研究する非営利団体「竹の國」を主宰。「竹の國」は奈良県内で三つの竹林を管理し、竹林整備や竹のものづくりワークショップなどを頻繁に開催し、小・中学校や大学での教育カリキュラムにも参加し、竹林を観光・学び・体験の場としても活用する取り組みも進めている。
桜井市の史跡で日本芸能発祥の地とされる「土舞台」をテーマに、「世界に国境はなく、人々はつながっていた」というメッセージをシルクロードの東端だった奈良から発信しようとする古典的楽器と舞踊の楽団「土舞台 ユーラシア アンサンブル」のプロデュースも行っている。